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桂と入江も同時に幾松の怒

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桂と入江も同時に幾松の怒

桂と入江も同時に幾松の怒り散らかした様を想像した。

それから入江は哀れむ様な顔を桂に向けた。

 

 

「木戸さん,松子を怨念の塊にせんとって下さい……。」

 

 

「小太郎さんの言い方やと私が怨霊みたいやねんけど。

もぉ名前はいいです……。大人しく松子に慣れます……。それより向こうで別行動って木戸さんは何処に身を置くんです?」

 

 

「準一郎とは呼んでくれないんだね……【BOTOX 美容】 收鼻翼、去除眉心紋療程資訊 - Cutis

まぁいい……。あっちでは向こうにいる仲間に手配してもらった宿を使う。

それと最短距離で向かいたい所だが検問の緩い所を通る。だから少し遠回りになる。」

 

 

ようやくまともな会話に戻れて三津はふぅと息を吐いた。

 

 

「迂回ですね。多分木戸さんと私が考えてる道は同じでしょう。肩書はどうします?」

 

 

「商人とその妻,下男でいく。」

 

 

「まぁ妥当ですね。ところで出石まではどう変装して切り抜けたんです?」

 

 

「何故今それを聞く?」

 

 

桂はにんまり小首を傾げて顔を覗き込んでくる入江に目元を引き攣らせた。

 

 

『絶対知ってるだろ……この顔……。』知っているとなれば情報源はただ一つ。幾松だ。

ここでまた入江に踊らされてはなるまいと凛と澄ました。

 

 

「船頭のふりをして行ったんだ。」

 

 

「それだけじゃあ幾松さんの手借りる必要ないでしょう?」

 

 

入江は更に桂を追い詰めにかかった。真相を吐くまで終わらないと感じた桂はちらっと三津の様子を窺った。

 

 

「あっ何言われても大丈夫です。もう大概の事では動じない自信あります。」

 

 

その視線に気付いた三津はお構いなくと冷たくあしらった。

 

 

「幾松には変装に手を貸してもらっただけだ。」

 

 

「つまりは?」

 

 

勿体ぶらずに言ってよと入江は笑みを深める。その腹黒いことこの上なし。

 

 

「女物の手拭いを借りただけだ。」

 

 

「ですよねぇ。桂さんのその長身で剣で鍛えたその体。女装は無理ありますもんねぇ。」

 

 

「えっ女装!?見たいっ!!」

 

 

三津の目がキラキラと輝きを取り戻した。もう疲れなんて吹っ飛びましたと言わんばかり。

 

 

「ここは松子をどっかの藩の侍女に入るどっかの藩の娘に仕立てて,木戸さんは松子の侍女,私は下男って手もありますよ?」

 

 

「末恐ろしい事言うな。こんな大柄な女目立って仕方ないだろう。いいか?我々は目立ってはならん。忘れるな。」

 

 

「えー木戸さん化粧も似合うやろうから絶対綺麗やのに。私が仕える侍女で木戸さんがどっかの藩の侍女に入るどっかの……。」

「松子まで馬鹿な事を言うな。それも却下だ。」

 

 

「じゃあ化粧しなくとも綺麗なお顔の木戸さんと小太郎さんは,道中の茂みで何をするつもりでしたか?この前の続きって?」

 

 

『どさくさに紛れてとんでもない事聞いてきた……。』

 

 

桂はきょとんとした顔で松子分かんないと見つめてくる三津に恐怖を覚えた。入江と過ごす時間が長かった為にこんな問い詰め方を覚えてしまって……。手法が全く同じじゃないか。

 

 

「えーそれは私達の秘密ですよね?」

 

 

入江は入江で教えてもあげてもいいけどなぁと勿体ぶった素振りを見せる。

 

 

「あの日は何も無かった!私がすぐ寝た!」

 

 

桂はカッと目を見開いてあれは悪い夢を見ていただけだと心の中で自分に言い聞かす。

 

 

「ん?良すぎて気絶したの間違いですよね?」

 

 

「えっ?嘘……ホンマに何したの?」

 

 

唖然とする三津に入江は知りたい?知りたい?と無邪気に笑う。

 

 

『こいつ……斬りたい……。』

 

 

桂は両手を畳について項垂れた。入江を連れて来た自分を呪い,心底後悔した。それもあとの祭りだが。

人は斬らない,無駄な血は流さないと誓っていたがこの時だけはそれを無かった事にしたかった。

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